水を飲むと便秘解消する?
一般に便秘解消には食物繊維と水分補給が効果的だと知られている。
食物繊維は胃や小腸などの消化管で消化されずに大腸まで届き、便の元となったり、水分を含んで膨張し、大腸の蠕動運動を促進する。
その為に必要だとされている。
では水分はなぜ必要と言われるのか。
一般に人間の体は60~65%が水分でできている。
また、1日に汗や尿などで排出する水分量は2000~2500mlとされている。
このことから、水分は人間の生命維持に必要不可欠なものということがわかる。
食べたものは胃や小腸を通りながら少しずつ消化、吸収されていく。
それは大腸においても同じことで、食物の残りカスが少しずつ水分を吸収されながら便になっていくのだ。
そこで水分量が少ないと、便は硬く、カチカチの状態となってしまう。
便が硬いと肛門まで送り届けるのにかなりのエネルギーが必要になったり、場合によっては長くその場に留まってしまうこともある。
また、硬い便は排出時に痛みを伴うことが多く、その為に排便感を感じてもトイレに行くことをためらってしまうこともあるだろう。
そうして便秘が慢性的なものになっていく。
それを防ぐ為にも1日当たり1.5~2L程度は水分を摂取していく必要があるのだ。
しかし、同じ水分でもコーヒーや紅茶、緑茶などは実は便秘解消の為の水分補給には向かない。
これらの飲み物には利尿作用がある為、飲んだそばから排泄されていってしまう。
これらの飲み物を1日にたくさん飲んでも、便が十分に軟らかくなることはないのだ。
また、水分を補給するタイミングも重要となる。
まずは起床後の一杯。
睡眠中は胃腸の働きも穏やかになっているので、そこに水を補給してやることで胃腸の働きを目覚めさせる効果がある。
起床、一杯の水分補給、朝食と行うことで、排便しやすい生活リズムをつくっていけ便秘解消に繋がるのだ。
他にも、運動した後や入浴後、また夏場などはいつもよりも意識して大目に水分を摂取していくと良いだろう。
また、こちらの便秘解消とダイエットの関連については女性必見です。