便秘解消と生活習慣
最早現代病と言っても過言ではない便秘だが、その解消の為には様々な方法が挙げられている。
下剤や浣腸をして便を出したり、食物繊維を十分に摂るようにしたり、ヨーグルトを食べたりと実に様々だ。
しかし、食物繊維を摂り、水分を十分に補給し、適度な運動をしていても不規則な生活をしていたのでは便秘になる可能性はぐんと高くなる。
これは、睡眠不足やストレスで腸の働きが弱ってしまう為である。
腸の働きが弱ってしまうと、食べ物の消化・吸収にはそれだけ時間がかかる。
時間がかかるということは、腸内に留まる時間が長いということでもある。
腸内に留まる時間が長いと、それだけ便の水分量は失われ、硬い便となってしまう。
硬い便は肛門まで押し出すのにエネルギーが必要であり、また、硬いと排便時に痛みを感じる。
そうしてすべてが悪い方向に巡っていき、便秘が慢性化していくのだ。
健康の為にも規則的な生活を、と言われているが、便秘解消の為にも必要なことなのだ。
トイレに行きたくなった時に周りの環境が気になって我慢することも便秘を悪化させている原因です。
便秘を解消するには、毎日決まった時間にトイレに行くようにしたり、便意を感じたら我慢しないことが大切です。
仕事中だと我慢してしまう人が多くいますが、我慢しないで済むように朝ごはんの後トイレでゆっくりする時間を作ってはいかがですか?
しかし、忙しい現代人には難しい場合も多いだろう。
毎日同じ時間に布団に入り、決まった時間で3食きちんと食べ、運動もしっかりし、となるとほとんどの人が困難を感じるのではないだろうか。
また、それらすべてを完璧にこなそうとして、それがストレスに繋がっていく場合もあるだろう。
前述したとおり、ストレスも便秘解消には良くない。
それでは本末転倒というものだ。
全てを完璧に、ではなく、無理のない範囲で意識していくことがまず必要なのだ。
1日外食してしまった日があれば、次の日は野菜を多めに摂取したり、暴飲暴食をしてしまった次の日は、通勤時に一駅余分に歩いてみたり、そうしたことの積み重ねが重要となるのだ。
また、水分をこまめに摂取するのは比較的続けやすいので、そうしたやりやすい所から始めていくのも一つの手ではないだろうか。
便秘になったからといって安易に下剤に手を出すのではなく、その原因を根本から排除していくことが便秘解消には必要なのだ。